株式会社オオサワホーム

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和の趣と、北欧ナチュラル 2つのテイストがつながる住まい

長野県安曇野市

安曇野に建つ築21年の和風住宅。
近年では珍しい書院造の和室や玄関の格天井に、「和が好き」というご主人がひと目惚れ。「変える部分と変えない部分をしっかり分ける」をテーマに、最適な改修方法を考案させていただきました。
外装やLDK、水回りを一新する一方で、和室は既存の趣を残しつつ畳や壁の色をチェンジ。間取りはそのままに、心地よい空間へと仕上げています。

外観

Before

After

黄色味の強かった外壁は、落ち着いたベージュに塗り替えました。


和室南側にはデッキを新設。「広縁に小さな冷蔵庫を置いて、デッキでティータイムやBBQを楽しみたい」とご主人。

メインルーム

LDK

Before

合板フローリングの床や窓際の扉の色など、濃いめのブラウンで重厚な印象でした。

After

間取りはそのままに内装を一新。
木目を活かしたシンプル&ナチュラルなカフェ風に仕上げました。
床は無垢のアッシュ材を使用し、窓際収納はタモ材の扉へ。以前の重厚感ある雰囲気から一転、北欧好きの奥さまの好みに合わせた明るい空間に生まれ変わりました。

ダイニング側の天井は、木目調のクロスを貼っています。10㎝ほどの下がり天井で、よりリアルに木材の厚みを再現しました。

家具も床材と色身をそろえ、統一感を演出。造作収納の一部はベンチに造り替え、TVや読書を楽しむおこもり空間に 。

和室

一方、昔ながらの趣を残したい玄関や西側の和室は、最小限の化粧直し程度に留めました。

伝統的な土壁は淡いベージュに塗り直し、畳とふすまを新調。昔ながらの床の間をそのままに、見事なスギの竿縁天井も残しました。


和室からLDK方面を望むと、組子細工が美しい玄関の飾り格子と檜の大黒柱が印象的。
木の素材感と規則的なスクエアフォルムが、北欧にも和にもしっくりなじむナチュラルモダンな空気感を漂わせています。


ご夫妻のお気に入りは、和にも洋にも合うオリジナルの格子戸。
ヒントになったのは、玄関の格天井と飾り格子でした。
北欧風のLDKから一歩外に出ると、玄関ホールと和室は伝統的な和の趣。両方に共通するスクエア模様をモチーフに、9㎝幅の格子を並べたガラス戸を考案しました。


照明を灯すと、格子の影が床に美しく映し出される玄関。
奥さまも「この光景がお気に入り」とお話ししてくださいました。

水回り

Before

洗面台の収納や扉付きの収納など、キッチン周辺も濃いめのブラウンの色合い。
どこか重みのある印象です。

After

水回りは設備を変えるだけでなく、棚の仕様替えや引き戸の新設により、使いやすさが向上しました。


キッチンは吊戸棚や食器棚を撤去し、まるでカフェのような開放感ある空間に。

洗面所横の扉付きの収納はオープン棚に改修し、使い勝手を考えたアレンジを施しました。

隣接しているキッチンと脱衣所の間には、引き戸を増設。料理の匂いや冷気をしっかりシャットアウトします。

引き戸は玄関側を木の扉に、洗面側は白く塗装。各空間に違和感が出ないよう細かく配慮しています。


白を基調とした洗面脱衣室の壁には格子柄のクロスを採用し、家全体でモチーフを統一しました。


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